1. やりたいこと
ハルオロイドなるものが話題になって数年が経つ。
ハルオロイドとは、三波春夫さんの声を模した合成音声のことだ。
歌手 三波春夫 さんを知る世代としては
そっくりだ! なんて面白いものを作ったんだ!
と思いつつも、当時 DTMに興味のなかった私はハルオロイドを使ってみようとまでは思わなかった。
今調べてみると 2016年10月にリリースされたそうなので、すでに一年半が過ぎている。
その後あんまり話題を聞かないので流行っていないのか?
個人的に最近ボーカロイドを触り始めたので、ハルオロイドも試してみたい。
2. 必要な物をそろえる
お試しだけならば無料ソフトで体験できる。
(1) CeVIO Creative Studioを入手する。
ハルオロイドはてっきり VOCALOIDにインストールする音声ライブラリだと思っていた。
実際はそうではなく CeVIO Creative Studioにインストールして使うものだった。
CeVIOは「セビオ」かと思ったら「チェビオ」と言うらしい。
CeVIO Creative Studioには 30日間の体験版があるので、まずはこれをインストールする。
http://cevio.jp/
(2) ハルオロイドを入手する。
こちらは体験期間の制限がなく無償で使わせていただける。
http://www.teichiku.co.jp/teichiku/artist/hal-o-roid/
3. やってみる
CeVIOの操作自体はそれほど難しくはない。
マニュアルを読まずとも
「こんにちは~ こんにちは~ 世界の~ 国から~」
とハルオロイドの美声を聞くことができた。
(1) 不具合が頻発…
ただ…
この CeVIOなるソフト、わかりやすいバグが残っている…
なんと、編集中にしばしば、というかかなり頻繁に声が出なくなる。
タイムライン上のある区間だけ声が出なくなったり「う~」しか言わなくなったりする。
20年以上システム開発を生業とする私の経験から開発現場の様子を想像してしまうのだが、
「リリース前にちゃんとテストしてないな…」
とすぐにわかる。
なので解決策も予想がつく。
「状態遷移し直せば初期化処理が走って症状が消える。」
の予想通り、ボーカルを「さとうささら」なる女の子に一旦変えた後に「ハルオロイド」を再度選ぶと、発生していた不具合が解消された。
まだ製品版ではなく体験版ソフトを試用中なので、まずは上記の方法でしばしば発生する声消え現象に対応しつつ、ハルオロイドの美声で1曲作る作業を進める。
(2) 「しゃべり」も作れる。
この CeVIO Creative Studioは歌わせるだけでなく、しゃべらせることもできる。
男女3人の声でナレーションをさせることができるのだ。
・Youtube動画でしゃべらせる。
・職場のプレゼン映像でナレーションさせる。
・音楽クリップとして使う。
・詩を朗読させる。
・ニュースを読ませる。
などなど、色々な場面で面白く使えそうだ。
残念なことに…
ハルオロイドは歌専門なのだそうで、しゃべらせることはできなかった。
(3) ハルオロイドで「ふるさと」を作成
パブリックドメインの名曲「ふるさと」をハルオロイドに歌っていただいた。
感想は…
いろいろと微調整しないとコンピューターっぽさが抜けないなぁと感じた。
この点は初音ミクをはじめとする VOCALOIDに一日の長があるかなと感じた。
4. できた!
ハルオロイドが歌う童謡「ふるさと」が完成したが、WEBサイト上に置くことができない。
なぜなら…
音声出力端子から出てきた音をレコーダーで記録すれば音は取れるが、CeVIO体験版で音声の記録を禁止しているのだろうからそんなことはしない。
そのため…
今回は作ったものをこのページに置いておくことができない。
残念…
では CeVIO(約10K円)を買うか?
んんん…
上記の不具合頻発が直るまでは見送りかな…
あんなにわかりやすいバグが残っているのだから、見えないところにどんなバグが潜んでいるかわからない。
でも、トーク機能は面白い!
バグを承知しつつ、騙し騙しでも使ってみたいと思わせる魅力がある。
お金に余裕があれば購入するのだが、つい最近 VOCALOID4 for Cubaseとライブラリ 2種類で 25K円も使ってしまったからなぁ…
VOCALOIDを使い込んで気持ちの余裕が出来てきたら CeVIOの購入を考えようと思う。
それまでに不具合修正が進むことを祈るばかり。