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【1】やりたいこと
Bambu Lab P1S Combo が我が家に届いて 4日目。
直近 2回の投稿では、この 3Dプリンターを使って簡単なレゴ遊び用のフィギュアを造形してみた。
でも、この機種を選択した一番の理由は、マルチカラープリント(=多色印刷)がやりたかったから!
今回の投稿では、
どうやって造形物の部分ごとの色を指定するのか?
を学習したい。
【2】準備
(1) Bambu Studioをインストールする。
Bambu Lab純正のスライサーソフトである Bambu Studioをインストールする。
https://bambulab.com/ja-jp/download/studio
(2) Benchyの 3Dモデルを入手する。
Benchyでなくてもよいが、見た目にわかりやすいのでこれを使ってみる。
https://github.com/CreativeTools/3DBenchy
【3】スライサーソフトで色を割り付ける。
(1) Bambu Studioで Benchyをロードする。
1) Bambu Studioを起動する。
2) [ファイル]-[インポート]-[3mf/…]メニューを選択し、Benchyの 3Dモデル 3DBenchy.stl をロードする。
(2) 色を塗る。
1) モデルを選択した状態で、右上の「色塗り」メニューを選択する。
2) 「フィラメント」で色を選ぶ。
3) 「ツールタイプ」で塗りつぶしに使うツール種別を選ぶ。
4) 後は習うより慣れろ! 思いつくままにモデルをペイントする。
個人的には、以下のような使い方が便利だった。
ツールタイプ | 使い方 |
塗りつぶし | モデル上で自動選択される範囲を塗りつぶす。 |
高さ範囲 | 高さ範囲を任意の値に広げ、モデル上で自動選択される高さ範囲を塗りつぶす。 |
三角形 | ポリゴン単位で塗りつぶす。 |
円形 | 自由に描画する。 |
【4】3Dプリントする。
(1) フィラメントをセットする。
Bambu Studioで色塗り時と同じ順番で、AMSにフィラメントリールを設置する。
正面から見て左側から、フィラメント #1, #2, #3, #4の並び順だ。
(2) 背面にゴミ箱を置く。
プリント開始時、フィラメント交換時に、ノズル清掃のためにフィラメントが排出される。
色交換の回数が多いとごみの量が増えるので、ごみ箱を置いた方がよい。
(3) プリントを開始する。
単色プリントの場合と比較すると、プリント時間は増える。
フィラメント交換に要する時間は、1回あたり 3分ほどだろうか。
ただし、フィラメント交換は一層プリントするごとに行われる。
つまり、一層で 3色使っていれば 3回の交換が発生する。
また次の層でも 3色使っていれば 3回の交換が発生する。
最初は背面から出されるごみの量に驚いた。
で…
完成!
2色プリントだが、多くの層で 2色を使ったため、小さなベンチー 1個の造形でも多くのゴミが出た。
【5】所感
・第一印象としては、十分に満足している!
・第一層の台座への固着がとても強く、底面が狭い造形物でも、しっかりと台座に張り付いている。
・Adventurer3では、プリント時に台座が前後左右に移動していたが、Bambu Lab P1S Comboでは Extruderだけが移動している。
→ 台座が振動しにくいことが、第一層の安定に繋がっていると思う。
・台座の表面の凹凸が大きく、これも第一層の安定に繋がっていると思う。
→ これと引き換えに、台座との固着面の表面は凸凹していて汚い…
・期待していたマルチカラープリントは、期待の上を行く品質だ。しかも色の割り付けがとても簡単だ。
Adventurer3では、指定層でプリントを一時停止し、手動でフィラメント交換し、プリントを再開するという手順で、マルチカラープリントを実現していた。この方法の場合、現実的には層単位での多色プリントしかできない。
P1Sでは、同じ層上で多色プリントができるのが魅力だ。