7,490 views
この記事は最終更新から 2044日 が経過しています。
1. あれっ?電流が測れない
近所のホームセンターで 1,200円ほどでテスターを購入した。
抵抗を測ることはできた。
電圧を測ることはできた。
電流を測ることは… できない?
2. 原因調査
自分の使い方が悪いのか?
やったことは以下の通り。
1) ブレッドボード上に 30mAの電流で LEDを点灯させるだけの回路の組み、
2) その一部の区間を切断し、
3) 切断した区間の両端にジャンパー線を挿し、
4) ジャンパー線の両端をテスター(レンジ設定200mA)のプローブに当てた。
以上…
でも、テスターの LCDは 0を表示し続けている。
つまり、電流が流れていないことになっている。
切断区間のジャンパー線同士を接触させると LEDが点灯するので、電流が流れていないことは絶対にない。
ではテスターが壊れたのか?
中を開けてヒューズを見てみる。
あっ!
なんと、ヒューズが切れているではないか!
自分がやってしまったのか?
でもそんな使い方はしていないつもりだが?
むむむ…
もし自分が壊したのでないのならば、
「動かない!」
とお店に返品された開封済みの物を買ってしまったのか?
まぁ切れているヒューズを交換すれば動きそうなので、工具箱からヒューズを取り出して交換することにした。
3. 修理
修理と言うか、ヒューズを新しいものに交換する。
このテスターで使われているヒューズの仕様は以下の通り。取扱説明書を参照
・20mm
・200mA
・250V
1本数十円と安いものだ。
WEBショップで電子工作のパーツを見ていていつも思うのだが、コンデンサーやトランジスタが 1個数十円とは信じられない安さだと思う。
「コンデンサを 1個 10円で作ってくれ」
と言われたら絶対に断る。
このビジネスを軌道に乗せた先人たちはすごいと思う。
ヒューズ交換作業が終わり、以下の手順で計測してみる。
1) ブレッドボード上に安定化電源からの電圧 3V, 抵抗 100Ωを置いた回路を組む。
2) 回路の一部を切断し、その両端にジャンパー線を挿す。
3) ジャンパー線の両端をテスター(電流計測モード、レンジ200mA)のプローブに当てる。
オームの法則に従えば 3 ÷ 100 = 30[mA]の電流が流れるはず。
テスターに 28.2[mA]の計測値が表示された!
テスターで計測しながら写真を撮るのは難しい… のため証拠写真は無い。ワニ口クリップが必要だなぁ
ヒューズ交換を経て無事にテスターで電流を測れるようになった。
4. 所感
もしまたヒューズが切れるようなことがあれば、何かこのテスターに問題があるかもしれないので、保証期間内であれば点検に出してみよう。