(16) 音楽再生回路でコンデンサのありがたさを知る

投稿者: | 2018年4月25日

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この記事は最終更新から 2351日 が経過しています。

1. やってみたいこと

今回の目的は、当初は「音楽再生ICを使ってみる」だったのだが、試行錯誤している間にもっと大切なことを改めて学ぶことができた。

なので…
今回のテーマはそちらにする。

音楽再生回路を組んでみたら、コンデンサがすごく役立つことを知った話!

すごく長いのでブログ投稿のタイトルは短くした。

2. やってみる

(1) 基本回路

最初はブレッドボード上にこんな単純な回路を組んで遊んでいた。

音楽再生ICは以下の物 UM66T を使用した。
IC 1個に 1曲から 3曲しか入っていないが、いろいろな曲の物が売られている。

スピーカーは以下の物を使用した。
音域が狭く、もう少し高い物にすればよかったと後で後悔…

あとは電池があれば音楽再生回路が実装できてしまう。
こんな感じにできた。

(2) 電源をソーラーパネルに変更

この回路は 1.5[V]の電圧でそこそこキレイに音楽が聴けた。
これで満足して遊びを終えようとしていたのだが…

突然のひらめきで 1[V]前後の電圧が得られるソーラーパネルで動かしてみることにした。

さすがに夜の部屋の明かりの下、デスク上に置いたソーラーパネルから得られる電力は小さく、スピーカーからは雑音交じりの頼りないサウンドが流れてくる。

そこでブレッドボードを明かりに近付けてみるのだが、移動する度にスピーカーから電圧変化により変調され且つギーギーと棘のあるノイズ交じりの汚いサウンドが聞こえてくる。

この不快な尖ったノイズを何とかできないものか?

そう考えて、先人たちのお知恵を拝借しようと WEB上をさまようこと 1時間、
「コンデンサを入れる」
の回路図をあちらこちらで拝見した。

(3) 電圧安定のためにコンデンサーを入れる

WEB上でみつけた先人たちのお知恵を拝借し、この回路にコンデンサを入れてみた。

まだまだ超初心者の私ではあるが、ここでコンデンサーに期待する役割は何となく分かる。

ソーラーパネルからの電力供給は不安定
 → コンデンサを挟む
  → ソーラーパネルの供給電力DOWN → コンデンサが放電して回路全体の電圧UP
   ソーラーパネルの供給電力UP → コンデンサが蓄電して回路全体の電圧DOWN

このメカニズムによって、回路全体の電圧のばたつきを軽減できるのだ。(と思っている)
この用途でコンデンサを使うことを バイパスコンデンサー(=略してパスコン)と呼ぶらしい。

(4) いざ実験!

オシロの波形で示せればよいのだが、そんな高価な物は我が家には無い。

よって…
動画で証拠を記録しておこうと考えた。

私にとっては、この動画はとってもよい備忘録になるはず。

なぜならば…
結果だけ書けばこんなに短いけれども、この動画が出来るまでの間にはいろいろな試行錯誤があったので、その記憶を呼び起こすよい引き出しになるでしょう。

3. 所感

今回は実際にやってみることの大切さを改めて実感した。
机上の勉強で「コンデンサは電流を安定させ…」と書かれているのを読むよりも、実験回路上で音楽のとげとげノイズが見事に解消されるのを体験することの方が、数百倍理解しやすいと感じた。印象度も数百倍強く、おそらく一生忘れないだろう。

これからも「そんなことは当たり前だから」などと端折らず、地道に実験を続けて行きたいと改めて思いました。

参考情報

ありがとうございます。m(_ _)m
http://startelc.com/elc/elc_2_2capa2.html


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