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1. やってみたいこと
音楽再生 ICである UM66T をソーラーパネルで動かすだけのことです。
前回 (16) 音楽再生回路でコンデンサのありがたさを知る でブレッドボード上に組んだ回路が気に入ったので、ユニバーサル基板上に実装することにしました。電池残量を気にせずにピーピーピーピー鳴らしておけるのがなんともリッチな気分にさせてくれます。
2. ちょっとだけ仕様変更
前回作成した回路には ON/OFFスイッチがありません。
つまり…
太陽光や室内灯の光があれば、ピーピー、ブーブー所かまわず鳴ってしまうのです。
そこで…
今回は電源ON/OFFスイッチを実装します。
こんな感じです。
ソーラー電源は電圧が安定しないため、スピーカーからギーギーと尖ったノイズが聞こえてきますので、バイパスコンデンサを挟むことによってこれを軽減しています。
これについては前回 (16) 音楽再生回路でコンデンサのありがたさを知る に記しました。
3. やってみる
(1) ユニバーサル基板を選定
以前 (13) はんだ付けの練習 では、白地に赤青線がかっこいいホワイトベース基板を使用しました。
でも…
今回は実装するパーツが少なく、可変抵抗のように実装面積を食うパーツも無いので、半分以下のサイズの基盤上に実装することにしました。
これです。
左側がミニミニサイズのブレッドボード、
右側はこのブレッドボードと同じ配線が施されたユニバーサル基板(4.5㎝ x 3.5cm)です。
はんだ付け箇所を減らして楽をしたいという思いもあり、今回はこの基盤を使うことにしました。
(2) 実装
はんだ付けの最中に写真を撮る余裕が無かったので、経過の記録なしにいきなり完成品の登場です。
たったの 4.5cm x 3.5cm の大きさです。
なんだか旧ザクみたいでかっこいい…
ソーラーパネルに指紋がベタベタと付いてしまって汚い…
こんな小さなモノですが、
・初回はんだ付けの直後は動作せず
・各区間でテスターを使って導通検査を行い
・不良区間を再度はんだ付けし
などなどの苦労があり、実装開始から動作確認完了まで 3時間以上もかかりました。
思惑通り、ソーラーパネルに光が当たるとピーピー鳴りだし、スイッチを切ると静かになります。
結構愛着が湧いたかも…
【使用上の注意点】
今回使用したソーラーパネルの製品仕様は、
明るさ: 200lx FL(白色蛍光灯)
温度 : 25℃
の環境下で開放電圧が 2.4V とのことです。
200lxとは「事務所のトイレの明るさ」なのだそうです… 参考情報
なので…
数万ルクスに達するような日中窓際でスイッチONしたら、大きな電圧がかかって壊れる?
こんなちっこいソーラーパネルにそんな電流を流す力があるのか? 不明…
この回路には降圧の仕組みを入れていないので、注意しながら使う必要があります。
窓際に近付き、電圧が上がり、音階が上がり、超高速で再生され始めたら危険信号!
コンデンサがポンッと逝かないようにソーラーパネルを指で隠さなければ…
4. 所感
こんなちっぽけな物だけど、今回初めて 作品 という意識が芽生えました!
自分の思いを形にする…
こんなちっぽけな物だけど、自分の思いが形になって現実世界に表れてくれた物です。
なんだか強い愛着が湧いてきます。
こんなちっぽけな物だけど、コレクションとして大切に取っておきます。
家族にはゴミにしか見えないだろうから隠しておかないと…
こんな物でもかわいく思えます。兄弟で記念撮影…