(33) 寒くなるとパソコンの電源が入りづらくなった

投稿者: | 2019年11月9日

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1. やりたいこと

今年も 11月になり、寒い日が続くようになってきました。

で…
我が家のメインパソコンは 電源ON時の立ち上がりが悪く なってきました。

具体的には、以下のような現象が見られます。
1) 電源ボタンを押しても起動しないことが多い。
2) 起動したと思ったら、その直後に電源が切れてしまうことが極稀にある。

3) 起動に成功した後は、問題なく使えている。

つまり…
電源がへたってきている ようです。
=コンデンサの静電容量が低下している ようなのです。

我が家のメインパソコンの電源はこれ↓

名前は FSP RAIDER RA-650
80 PLUS SILVER 認証を獲得している ATX電源です。

たしか 2013年に Intel Core-i3と GTX-650で CUDA練習用の CentOSマシンを作った時に新品購入した物です。
このサブマシンの マザボや CPUを入れ替えてメインマシンに格上げした 2015年春頃からは、メインマシンとして毎日数時間使用してきました。

なので、実質使用期間は4年と少々です。
こんなもので電源って壊れてしまうのか…

で…
電源が壊れると、マザボや HDDなど、電源供給を受けている機器類にもダメージを与えるので、
被害が拡大する前に電源を交換 することにしました。

2. やってみる

とは言え…
突然、急いで電源を購入しなければならなくなったため、お小遣いがそんなに無い のです。

今月は、
・家族サービスのためのパン焼き機
・奥さんのご機嫌取りのためにキッチンの蛇口をシャワー蛇口に交換
・自分を癒してくれるPS4のゲーム数本
などなどの出費がかさみ、もうお小遣いが1万円ちょっとしか残っていません。

1) 電源の選定

で…
600W超
80PLUS GOLD
とにかく安い物

の条件で電源を探し、6,980円 のこれを購入しました。

Thermaltake TOUGHPOWER GX1 RGB 600W

吸気ファンがピカピカと光るようだが、私のパソコンはスケルトンではない真っ黒な箱なので、この機能は要りません。
でも、上記の三つの条件にマッチする物だったので、これを買うことにしました。

2) いざ換装

(1) 方針

できることなら、
ケースからマザーボードを外さずに電源だけを交換したい
のです。

下図の左上にあるのが電源です。
この PCケースは 2009年製ドスパラプライムパソコンの物を使い続けています。

この PCケースが古い仕様のためか、電源をケース外側に外すことは出来ません。
ケース内部を通ってずるずると電源を引っ張り出さなければならない のです。
でも、マザボや他のパーツを外すのは嫌です。

(2) 既存電源の取り外し

まずは、電源から出ているコードを、すべてマザーボードから抜きます。

邪魔になる SATAケーブルや FAN電源ケーブルなどを抜き、慎重に電源を移動させます。
ぎりぎりの隙間を通って何とか外すことが出来ました。

(3) 新しい電源の取り付け

前述の通り、この PCケースは外側から電源を入れられないので、ケース内の隙間を通して電源設置場所まで移動させます。

この写真の撮影時には気づいていなかったのですが、
電源ユニットの上下の向きが逆になっていた…
つまり…
電源の吸気口が上側(=天板側)を向いてしまっている!
これでは電源が窒息してしまう…

このため…
再度電源コードを抜いて電源を取りだし、向きを変えて電源を入れ直すというひと手間がありました。

(4) 配線をして作業完了

以下の結線をして作業完了です。
・CPU電源ケーブル → マザーボード
・マザーボード電源ケーブル → マザーボード
・SATS電源ケーブル → SATAデバイス(DVD, HDD, SSD)
・PCI電源ケーブル → グラフィックアクセラレータ(GTX-1060)

3. 古い電源はどうしようか?

2013年から頑張り続けてくれた旧電源(=昨日までは現役バリバリの功労者)をどうしようか?
とっても悩みます。

【案1】ヤフオクでジャンク品として出品するか?
 → 1円にもならないだろう…

【案2】別のサブパソコンで使うか?
 → そもそも故障の兆候が現れたから買い換えたわけで…

【案3】修理して使うか?
 → コンデンサ交換ぐらいはやってみるか?

迷っていてもすぐに良案は出なさそうなので、ひとまずお礼として きれいにしてあげる ことにしました。

「これを剥がしたら保証しないよ」のシールをはがすと、分解を妨げているネジが出現します。

電源内部は 7年間も掃除していないので汚いです。

アルコール綿で拭き、乾拭きし、とっても綺麗になった!

組み立てるときはファンの向きに注意します。
だいたいのファンは、側面にエアフローの向きが矢印で記してあります。
この電源の場合、電源内部に空気を吸い込むためのファンなので、矢印が電源内部を向くようにファンを設置します。

清掃後の組み立てが完了!

4. 所感

・パソコン使用歴はだいぶ長いが、電源が壊れたのは初めての経験でした。
・コンデンサが劣化してくると、冬の朝に電源ボタンを押してもパソコンが起動しない! という現象が発生するそうです。
・この現象を我慢して使い続けると、急な電源断などが発生し始め、メモリ、HDD, マザボなどを傷めてしまうそうです。
被害が拡大する前に電源を交換する勇気を持とう! と自分に言い聞かせるよい機会になりました。
・「この電源はいつから使ってるんだっけ?」と忘れないように、今回はブログ記事に記録しておいた次第です。

このパソコンの換装歴はこちらにも記録してあります。
【余談#6】 3770マシンから8700マシンへ
【余談#7】 8700マシンから9900Kマシンへ(完了)

2021/01/20 追記

実は、最近になってまた電源が入りにくい現象が頻発し始め…
そこで 接点復活スプレー なる物を400円弱で購入し、PCケースの電源ボタンの隙間に噴射してみた。

すると、何と!
電源が入らない現象がまったく発生しなくなった!

そういうことだったんですね…
古い方の電源はまだ保管してあるので、別PCを組むときに再利用しようっと。

2021/02/05 追記

やっぱりダメだった…

接点復活スプレー噴射から 2週間が経過し…
電源ボタン押下で電源が入らない現象が再発し始めた。

再度スプレーすれば一時的に治る可能性もあるが…
毎度フロントパネルを開けて電源ボタンにスプレー噴射するのも面倒だ。

そこで…
PCケースを買い替えることにした。

2009年購入のドスパラ BTOパソコンの PCケース。
今日まで 11年間ありがとう!


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