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(3) 身の回りの家電製品の電気料金を計算する。

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1. やりたいこと

我が家は東京電力のお世話になっているが、最近は○○電気なるサービスの勧誘を多く受ける。

で…
契約先の変更を検討しているときに、ちょっと気になった。

我が家では何が電気代を喰っているのか?

そこで、各家電製品のワット数から、それぞれの使用時にかかる電気代を計算してみることにした。

2. 我が家の契約内容は?

まずは、現在契約している東京電力の電気料金の内容について調べてみた。

こちらの公式サイトを参考にした。
TEPCO 料金単価表

(1) 電力会社のお知らせ票を見てみる。

これは令和元年10月に我が家に届けられたお知らせ票だ。
契約種別が 従量電灯B20A とのこと。

上記の TEPCO公式ページを見ると、従量電灯Bで 20Aの場合、基本料金が月額 572円 とのこと。

(2) 我が家の令和元年10月の電力量料金は?

電力量料金、すなわち基本料金とは別に 電気の使用量に応じて支払った電気料金 を見てみる。

すると…
1段料金: 2,342円40銭
2段料金:   468円00銭
と書いてある。

ここでもう一度 TEPCO公式ページの料金表を見ると、
第1段階料金:最初の120kWhまでは、1KWhにつき 19円52銭
第2段階料金:120kWhを超えて300kWhまでは、1KWhにつき 26円00銭
と書いてある。

その月の使用量が 120kWhを超えると、超過分については 1kWh単価が 6円48銭(33%)上がるルールだそうな。

我が家の場合について計算して見ると、
第1段階料金:120kWh x 19.52円 = 2342.4円
第2段階料金:(138kWh – 120kWh) x 26.0円 = 468.0円
となる。

確かにお知らせ票の金額と一致している。

3. 家電製品の電気代の計算方法は?

前項で確認した通り、家電製品の電気料金を調べるには、
第1段階料金: 各機器の消費電力[kW] x 使用時間[H] x 19.52円
第2段階料金: 各機器の消費電力[kW] x 使用時間[H] x 26.00円
で計算すればよいことがわかった。

第1 or 第2のどちらに入るとは言い切れないので、第1~第2の範囲で電気代がかかると思っていればよいのかな。
電気をたくさん(300kWh/月以上)使う家庭では、第3段階料金も考慮する必要あり。

4. いざ計算!

家電製品の取説等に記載されている定格電力に対して、実際の動作時の消費電力は小さい。
定格電力 ≧ 消費電力
このため、取説の値を使って電気代を計算すると、実際よりも大きな金額になってしまう。

これに対しては、ワットメーターなどで消費電力の実測値を得てこれを計算に使えばよいのだが、今回はおおよその電気代を知りたいだけなので、取説に記載されている電力量の値を使用する。
https://amzn.to/3Doiabs

(1) 洗濯機を40分間使うと?

我が家の洗濯機はこれ↓ 2015年に購入した SHARP ES-GE55P-A 5.5kg なる製品だ。

消費電力は 380Wとのこと。
つまり、この洗濯機がフルパワーで1時間動作すると 380[Wh]の電力を消費するということだ。

我が家ではだいたい 40分ぐらい回しているので、洗濯1回の電気料金は以下の通り。
第1段階料金: 0.38[kW] x(40 ÷ 60)[H] x 19.52円 = 4.95円 ≒ 5円
第2段階料金: 0.38[kW] x(40 ÷ 60)[H] x 26.00円 = 6.59円 ≒ 7円

なお、前述の通り、洗濯中は常にパワー全開で動作しているわけではない。
よって 0.38[kW] が実際にはもう少し小さくなるはずだ。

この洗濯機の製品紹介ページを見ると、1回の洗濯の消費電力量は、約38分で98[WH]と書かれている。
よって、実際には以下の金額になる。
第1段階料金: 0.098[kW] x19.52円 = 1.91円 ≒ 2円
第2段階料金: 0.098[kW] x26.00円 = 2.55円 ≒ 3円

よって…
我が家の洗濯機を1回40分間使うと、電気代は 2円~5円 ぐらいかかる。
思ったよりも安いんだなぁ…

以下、ChatGPT大先生による解説を追記する。

「消費電力」と「消費電力量」は、似た言葉ですが意味が異なります。

1. 消費電力(単位:W(ワット))
瞬間的に使う電気の量 を表します。
例えば、「洗濯時 500W、脱水時 300W」と書いてある場合、それぞれの運転中にその電力を消費するという意味です。

2. 消費電力量(単位:Wh(ワットアワー)または kWh(キロワットアワー))
一定時間に消費した電気の総量 を表します。
例えば、「1回の洗濯で 0.6 kWh」と書いてあれば、洗濯機の運転全体(洗濯、すすぎ、脱水を含む)で0.6kWhの電気を使うということです。

なぜ消費電力量が消費電力より小さい数値なのか?
消費電力は「瞬間的な値」で、運転中ずっと一定とは限りません。
例えば、モーターを回すときは500Wでも、待機中は0Wになるなど、消費電力は時間ごとに変動します。
消費電力量は「時間をかけて合計した値」なので、最大消費電力より小さくなるのが普通です。

具体例
もし洗濯機の「消費電力」が 500W で、「1回の洗濯(1時間)」の「消費電力量」が 0.098kWh だった場合:
1時間ずっと 500W で動いていたら、0.5kWh になるはず(500W × 1時間 = 0.5kWh)。
しかし、実際は運転の中で強く回る時間と弱く回る時間があり、消費電力量はそれより少なめの 0.098kWh になる。

勘違いしやすいポイント
「消費電力量が98Wh → 1時間動かすと98W消費する」というのは 間違い です。
なぜなら:
・「消費電力量が98Wh」は「1時間あたりの消費電力」ではなく、「1回の運転で使う総電力量」
・洗濯機は 常に一定の電力で動くわけではなく、洗濯・すすぎ・脱水で電力消費が変化する

まとめ
消費電力 → 瞬間的にどれくらいの電気を使うか(W)。
消費電力量 → 実際に一定時間(例:1回の洗濯)で消費した電気の合計(WhまたはkWh)。
洗濯機を選ぶ際には、「消費電力量」の方が電気代に直結するので、こちらをチェックすると良いです。

(2) 電子レンジを3分間使うと?

我が家の電子レンジはこれ↓ 2012年に購入した 東芝 ER-KD7 なる製品だ。

製品紹介ページを見ると、電子レンジ消費電力 1390W と書かれているが、我が家ではいつも 600Wで使用している。

よって、電子レンジ3分間の電気料金は以下の金額になる。
第1段階料金: 0.6[kW] x(3 ÷ 60)[H] x 19.52円 = 0.59円 ≒ 1円
第2段階料金: 0.6[kW] x(3 ÷ 60)[H] x 26.00円 = 0.78円 ≒ 1円

仕様表の見方を間違えていて、実際には 1390W使われている場合、以下の金額になる。
第1段階料金: 1.39[kW] x(3 ÷ 60)[H] x 19.52円 = 1.36円 ≒ 2円
第2段階料金: 1.39[kW] x(3 ÷ 60)[H] x 26.00円 = 1.81円 ≒ 2円

よって…
我が家の電子レンジを1回3分間使うと、電気代は 1円~2円 ぐらいかかる。

これも思ったよりも安いんだなぁ…

3. 所感

・単発で数分間~数十分間だけ使う物の電気代は、気にする必要がないようだ。
→ 一か月間の電気代に占める割合は、冷蔵庫など、常に稼働し続ける物の電気代に比べれば微々たるものだ。


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