(132)【連載2-4】まっさらな状態の RHEL8に VirtualBox & Ubuntuを入れたい

投稿者: | 2021年12月11日

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1. やりたいこと

インストールしたばかりのまっさらな状態の RHEL8.5マシンに VirtualBoxを入れて Ubuntu 20.04 LTSを動かしたい。

2. やってみる

本稿記載時の実行環境は以下の通り。

実施日2021年12月11日
OSRedhat Enterprize Linux 8.5
マシンAsRock DeskMini H470, Intel Core-i5 11400(6cores-12threads), Memory 32GB

1) VirtualBoxをインストール

まずは RHEL 8.5に仮想マシンアプリである VirtualBoxをインストールする。
インストール手順は、以下の公式ページに書かれている通りに実行する。
https://www.virtualbox.org/wiki/Linux_Downloads

(1) VirtualBoxリポジトリの追加

VirtualBoxリポジトリなるものが Oracle公式から提供されているので、これの追加に必要なキーをダウンロード&登録する。

[root]# wget -q https://www.virtualbox.org/download/oracle_vbox.asc
[root]# rpm --import oracle_vbox.asc

リポジトリを追加する。

[root]# cd /etc/yum.repos.d
[root]# wget https://download.virtualbox.org/virtualbox/rpm/el/virtualbox.repo
[root]# yum check-update

(2) インストーラーのダウンロード&インストール実行

[root]# wget https://download.virtualbox.org/virtualbox/6.1.30/VirtualBox-6.1-6.1.30_148432_el8-1.x86_64.rpm
[root]# yum install VirtualBox-6.1-6.1.30_148432_el8-1.x86_64.rpm

以下の二つのパッケージがインストールされた。

===========================================================
 パッケージ            アーキテクチャー       バージョン
===========================================================
インストール:
 VirtualBox-6.1        x86_64                 6.1.30_148432_el8-1
依存関係のインストール:
 qt5-qtx11extras       x86_64                 5.15.2-2.el8

ここまで出来ると、ランチャー上に VirtualBoxが表示される。

これをクリックすると VirtualBoxが起動する。

ちなみに…
今回インストールした 2021年12月11日時点の最新版は ver.6.1.30とのこと。

2) 仮想マシンに Ubuntuをインストール

(1) 仮想マシンを新規作成

今回は、こんな感じ ↓ の設定で仮想マシンを作った。
・物理マシンの CPUが Intel core-i5 11400 (6コア12スレッド)なので、仮想マシンには 4スレッド を割り当てた。
・物理マシンのメモリが 32GBあるので、仮想マシンには 8GB を割り当てた。
・仮想マシンのストレージには、物理マシン上の HDD 2TBの内 200GB を固定サイズで割り当てた。
 今回使う仮想マシンは雑用なので SSDを使うのは勿体ないと思ってしまった…

(2) ISOファイルをダウンロード

現在我が家では Intel NUCに Ubuntu 16.04 LTSをインストールして Subversion, Redmineサーバーとして使っている。
・Ubuntu 16.04 LTSのサポート期限は 2026年4月
・Ubuntu 20.04 LTSのサポート期限は 2030年4月
今回は、上記の Intel NUC環境を 20.04にアップデートするか?を検討するために仮想マシンを使うことにしたのだ。

Ubuntuのインストーラーはこちらの公式サイトからダウンロードする。
https://jp.ubuntu.com/download

Linuxマシン上で wgetした方が楽かも。
ファイルサイズは 3GBほど。
フレッツ光回線でのダウンロード時間は 5分ほどだった。

[user]$ wget https://releases.ubuntu.com/20.04.3/ubuntu-20.04.3-desktop-amd64.iso

(3) Ubuntuインストール実行

仮想マシンの設定ダイアログ上で、先ほどダウンロードした isoファイルを光学ドライブに割り当てる。

そして起動!

インストールが始まった。
この先は物理マシンにインストールするときと同じ手順だ。

3. 所感

・やっぱりHDDだと遅い…
 「評価用の仮想マシンだから SSDを傷めたくない」と HDDに入れてしまったが、交換後に余っている古い SSDをマウントして使うべきだった… 次はそうしよう。
・この先にやることは、外部からのSSH接続許可など。
 Ubuntu 18.04をインストールしたときの過去記事と同じ手順でよいはず。
 (57)【連載1-1】CentOS7にVirtualBoxを入れる

4. 関連投稿

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(130) まっさらな状態の RHEL8に CodeReady Builderリポジトリを追加
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(132) まっさらな状態の RHEL8に VirtualBox & Ubuntuを入れたい ←本稿


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