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(1) やりたいこと
タブの文字数、カラー装飾、行番号の表示ON/OFFなど、vimをカスタマイズしたい。
(2) 実現方法
ユーザーのホームディレクトリの .vimrc に設定する
ユーザーのホームディレクトリに .vimrc を作成する。
cd vi .vimrc
このファイル中に好きな設定値を書き込む。
因みにコメントは “ (ダブルクォーテーション)から始まり行末まで。
set nu " 行番号を表示する。 set nobackup " バックアップファイルを作成しない。 set ts=4 " タブサイズは4文字とする。 colorscheme desert " カラー装飾のテーマは desert を指定する。
★colorschemeで指定可能な設定ファイルは以下にあります。
vimのバージョンが 7.2の場合 /usr/share/vim/vim72/colors/
vimのバージョンが 7.4の場合 /usr/share/vim/vim74/colors/
因みに vimのバージョンは以下のように確認できます。
vim --version
(3) ネット上で公開されている colorschemeを利用する
いろいろな方々が自作の colorschemeを公開されている。
これを非rootでインストールして使うことができる。
1) ユーザーのホームディレクトリ直下に .vim/colors ディレクトリを作成する。
cd mkdir -p .vim/colors
2) 作成したディレクトリにダウンロードした colorschemeファイル(拡張子 .vim)を置く。
3) 前述の .vimrc でこの colorscheme名(mycolor.vimならば mycolor)を指定する。
(4) 設定が効かない場合
1) rootの場合にこの設定が効かず色が変わらない!
そもそも色が変わるのは vimの機能であって、viでは色を変えることができません。
viコマンド入力時に vimが起動するように aliasが切られているから色が変わるわけで・・・
この設定をしているのがここです。(↓)
[user@dlp ~]$ cat /etc/profile.d/vim.sh if [ -n "$BASH_VERSION" -o -n "$KSH_VERSION" -o -n "$ZSH_VERSION" ]; then [ -x /usr/bin/id ] || return ID=`/usr/bin/id -u` [ -n "$ID" -a "$ID" -le 200 ] && return # for bash and zsh, only if no alias is already set alias vi >/dev/null 2>&1 || alias vi=vim fi
4行目に 「uidが200以下ならばスクリプトを終了」 と書かれており、これにマッチする場合はその下に書かれている aliasコマンドが実行されません。
→ よって、uid=0 の rootの場合は、vimではなく viが実行される。
→ よって、色が変わらない。
→ よって、該当行をコメントアウトすればよい。
[user@dlp ~]$ sudo vi /etc/profile.d/vim.sh
if [ -n "$BASH_VERSION" -o -n "$KSH_VERSION" -o -n "$ZSH_VERSION" ]; then [ -x /usr/bin/id ] || return ID=`/usr/bin/id -u` #[ -n "$ID" -a "$ID" -le 200 ] && return # for bash and zsh, only if no alias is already set alias vi >/dev/null 2>&1 || alias vi=vim fi
2) vimがインストールされていない?
vimが入っているかを確認する。
[user@]$ which vim /usr/bin/which: no vim in (...)
「no vim in …」と出てきたらパスが通っていないか、そもそも vimがインストールされていない。