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1. やりたいこと
苦労して作ったプログラムや、家族旅行の写真・動画など、自宅の HDDには大事なデータをたくさん保存してある。
これらのデータがなくなってしまっては辛いので、4個の HDDにバックアップ保存してある。
しかも、NAS用に開発された信頼性の高い WESTERNDIGITAL社製の WD Redを使用している。
でも、まだ不安だ。
ウィルスに感染したらどうしよう…
誤って削除や上書きをしてしまったらどうしよう…
落として壊れたらどうしよう…
磁石を近付けてデータが消えたらどうしよう…
せめて子供の写真&映像だけは、これらの不安を払拭しておきたかった。
そこで…
M-DISCに記録しておこう!
と思った。
2. M-DISCとは?
こちらのページで解説してくださっている。
https://www.iodata.jp/ssp/verbatim/m-disc/m-disc/
100年以上保存が可能な「M-DISC」
と書かれている。
本当かどうかは 100年経ってみないとわからないが…
データ記録時にはまるで石に文字を刻むようにレーザーで物理的な凹凸を生成
とのこと。原理はよくわからないがそれだけ聞くと強そうだ。
一消費者としては、少なくとも普通のディスクよりは頑丈に出来ているのだろうと期待している。
次の長期バックアップメディアが登場するまでの繋ぎとして、十分に役割を果たしてくれるだろうと期待している。
3. M-DISCに対応したドライブを入手
M-DISCの書き込みは?
→ それに対応したドライブが必要とのこと。
M-DISCの読み込みは?
→ M-DISC対応ではないドライブでも読めるとのこと。
今回は M-DISCの書き込みをしたいので、M-DISC対応ドライブを買うことにした。
1) M-DISC対応 DVDドライブ
最初に M-DISC対応 DVDドライブを購入した。
日立LGデータストレージ製の GH24NSD1なるドライブ、1,750円 とお手頃価格だ。
2) M-DISC対応 Blu-rayドライブ
すぐに DVDの容量の小ささに物足りなくなり…
M-DISC対応の Blu-rayドライブを購入し直した。
IO-DATA製の BRD-S16PXなるドライブ、こちらは少々高額で 1万円 ちょっとで購入した。
大は小を兼ねるで M-DISC DVDの書き込みもできる。
もしくは…
ノートパソコンなどで内蔵ドライブが使えない場合、USB接続できる外付けの M-DISC対応ドライブもある。
万が一、内蔵ドライブが故障した時を考慮し、一台ポータブル Blu-rayドライブを持っておくことにした。 (2021年2月追記)
microB USB3.1接続のモデルを ヨドバシ.comで 8,800円 で購入した。
microB接続
microB USB 3.1接続
ノートPCをバッテリー駆動している場合、外付けドライブが正常に動作しない場合がある。
そんなときは、ノートPCに AC電源を接続しなければならない。
それでもダメな場合は、外付けドライブ給電用の AC電源が必要になる。
https://www.iodata.jp/product/storage/blu-ray/ex-bd03/spec.htm
4. M-DISCのメディアを入手
普通の DVD, Blu-rayメディアと比較して、M-DISC対応メディアは かなり高額 だ。
今回は、
・M-DISC DVD(4.7GB)
・M-DISC Blu-ray(25GB)
・M-DISC Blu-ray DL(50GB)
の3種類を購入した。
DVD x 10枚分のデータが Blu-ray DL x 1枚に入ってしまうのだから、まとまったデータを保存したい場合は Blu-rayの方がお安い。
私的な使い分けは以下の通り。
DVD(4.7GB): 単発で旅行のデータを保存しておきたい の用途に使用
Blu-ray(25GB, 50GB): 1年分の写真をまとめて保存しておきたい の用途に使用
各メディアの 1GBあたり単価を調べると以下の通り。 2018年12月11日時点
これだけを見ると
1GB単価が最も安い 100GBの M-DISC BD-TL を買うのが得策?
と思えるが、以下の問題もある。
1. ぴったり 100GB使い切れるか?
→ 一度しか書き込めないので、容量が余ってしまうならば無駄になる。
・例えば、100GBのメディアに 60GBしか書き込まなかった場合の 1GB単価は 18円だ。
・例えば、 50GBのメディアに 30GBしか書き込まなかった場合の 1GB単価は 29円だ。
→ サイズの小さいメディアで小分けに保存した方が安くなる可能性がある。
2. データが 100GB貯まるまで M-DISCに書かないのか?
→ データ作成から M-DISC書き込みまでの経過時間が短いほど、データ消失のリスクを低減できる。
このため、自分的には上記の3種類のメディアを買いそろえ、ケースバイケースで書き込むメディアを選ぶようにした。
一先ずメディアをこれだけ買っておいた。
焼いたらケースに入れてしっかりと保存しておく。
家が火事にでもならない限りはデータを失うことは無いだろう。
5. 実際に焼いてみた
これは普通に DVD, Blu-ray を焼くときと同じ手順だ。
特筆すべきことはない。
敢えて書くなら、書き込み速度が遅い ことぐらいかな。
6. 所感
・カセットテープの時代から FD, MO, PD, ZIP, CD といろいろなメディアにバックアップしてきたが、それらを使う機会はほとんどない。
・それ以前に、それらのメディアからデータを読み出す装置が、すでに手元にない。
・最善の策は、その時代時代で最新のバックアップメディアにデータを移し替えていくこと のようだ。
・すなわち、M-DISCも次世代バックアップメディア登場までの繋ぎ役 と考えている。
・でも、今までのメディアの中ではとっても強そうだ。と期待している。
・一方で 2007年に焼いた DVDが問題なく読めているので、あんまり気にする必要はないのかな? とも思う。
7. 参考
・Windows10上でバックアップ用HDDに差分だけをコピーする方法は、こちらのブログ記事をご参照ください。
(110) Windows10で差分だけバックアップ
参考になりました。貴殿もおしゃっているように永遠はないので、複数に残しておくか不安であれば最新のメディアに移し替える、のが得策ですね。移し替えるたびに懐かしく思われたりして、と同時に実はその時までほとんど開いてみていなかったという事実にも気づくw。意外と見直さない。自分の子供が私が死んだ後にでも開いてくれればという感じでしょうか? しかしながら、数年前に行った北海道旅行のデータとりだしてないなとSDカードよみこもうとしましたがいくつかすでに消えてしまっていました。。。現実に起こりえるんですよね。一方で外付けHDD10年以上経っていますが、中身いまだに残っています。