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この記事は最終更新から 1064日 が経過しています。
1. やりたいこと
以前の投稿 【余談#19】Windows11に対応している? から8か月間が経過した。
世の中に少しずつ Windows11の情報が流れ始めているが、
まだまだ不安定で使いもんにならん…
のような情報は見られない。
そこで…
ぼちぼち我が家の環境も Windows11にしてみるか
と思い、重い腰を上げることにした。
でも…
メイン環境は 7年間の実績のある Windows10から変えたくない。
そこで…
過去記事 【余談#11】 SATA電源スイッチで Windowsと Linuxのデュアルブート で作ったデュアルブート環境の裏面である「雑用 Windows10」環境を Windows11に変えてみることにした。
2. やってみる
過去記事 【余談#19】Windows11に対応している? の調査結果によると、我が家のメインパソコンは問題なく Windows11に移行できるはず。
今回は、以下の作業手順で我が家のパソコンを Windows11にアップグレードしてみた。
1) Z370マザボの BIOSを最新版に更新する。
我が家のメインマシンのマザーボードは ASUS製 TUF Z370-PLUS GAMING なるもの。
BIOSを最新版にアップデートすれば TPM 2.0 が使えるようになるとのことなので、まずはこれから行う。
TPM2.0って何なの?
に端的に答えるならば、
より高度なセキュリティ機能を持った、暗号化・復号化のための仕組み
と言えるのだろうか。ハードウェア・アクセラレーターとして提供される場合もあるし、ファームウェアとしてソフトウェア実装で提供されたりする。
TPM 2.0については、こちらのページで解説してくださっている。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1334277.html
これを有効化するために、まずは以下の ASUS公式ページから BIOS ver.3004をダウンロード&インストールする。
https://www.asus.com/jp/Motherboards-Components/Motherboards/TUF-Gaming/TUF-Z370-PLUS-GAMING/HelpDesk_BIOS/
2) BIOSモードをレガシーから UEFIに変更する。
パソコンを再起動した直後、[F2]キーを押下する。
↓
BIOS設定画面が表示される。
↓
Advanced Modeで表示する。
↓
Bootタブを選択する。
↓
CSMメニューを選択する。
↓
以下のように UEFIを有効化する。
Fig.2-2) CSM設定画面
※上でも書いたが BIOS versionは 3004 だ。
※この状態で MBRでフォーマットした Windows10は起動しなくなる。
一時的にこれを回避したい場合、Boot Device Control を UEFI & Legacy に戻せばよい。
3) セキュアブートを有効化する。
BIOS設定画面で Boot → Secure Boot → Key Managementメニューを選択する。
↓
Install Default Secure Boot Keysを実行する。
すると…
下図のように、BIOS設定画面上で Secure Boot stateが Enabledになる。
問題発生? ここまでやってみたが…
Windows10の PC正常性チェックを実行してみたら
PCはセキュアブートをサポートしている必要があります。
と表示された…
なぜ?
コマンドプロンプトを起動して msinfo32 を実行してみると…
C:\ msinfo32
BIOSモード : レガシ
セキュアブートの状態: サポートされていません
とのこと…
あれ?
BIOS設定画面で UEFIにして Secure Bootを有効化したはずなのに…
4) GPTで Windows10を再インストールする。
いろいろと調べた結果、Windows10のシステムディスクが MBRでフォーマットしてあると BIOSモード=UEFI で起動できないとのこと。
よって…
システムディスクを MBR から GPT に変更する必要がある。
これには、以下の二通りの方法があるとのこと。
方法1 : mbr2gptコマンドで変換する。
方法2 : GPTで Windows10をインストールしなおす。
今回は方法2を採用することにした。
我が家の Windows10環境は 2013年に作った Windows8環境を代々引き継いできているため、
ぼちぼちクリーンインストールしたいなぁ
と、ちょうど思っていたところだったのだ。
実際にやってみると…
Windows10のインストール画面には、MBR or GPT などの選択項目は存在しない。
BIOS設定が Legacy の場合 → MBR でインストール
BIOS設定が UEFI の場合 → GPT でインストール
のように動作するとのこと。
そこで…
BIOS設定画面で上述の Fig.2-2) のように Boot Device Controlを UEFI onlyにして Windows10インストーラーを起動 するのだ。
これにより、GPTで Windows10のインストールが実行される。
GPTでの Windows10インストールが完了すると、PC正常性チェックで以下のように Windows11の要件を満たしている と表示されるようになった。
msinfo32で再度確認してみると、以下のように変わっていた。
5) Windows11インストール準備完了を待つ…
Windows Updateの画面を見ると、以下のように表示されていた。
具体的なお届け時期は、準備の都合上、変動する可能性があります。
とのこと。
いつまで待つのかわからない…
もやもやするが待つしかないのだ。
6) Windows11をインストールする。
約 12時間後に Windows Update画面を見ると、以下のように表示内容が変わっていた。
後は案内に従ってダウンロード&インストールすればよい。
Windows10の Windows Update画面で Windows11をダウンロード中…
普通の Windows Updateと同じ光景だ。
ダウンロード完了後、マシン再起動を促される。
見た目はまったく普通の Windows Updateだ。
起動直後の画面。
パーツの配置は異なるが、Windows10との違いをあまり感じさせない U/Iだ。