(136)【連載3-2】Windows10の Hyper-V上に仮想マシンを作る。

投稿者: | 2022年7月8日

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1. やりたいこと

最終目的は…
物理マシン「HP Z840 + Windows10」上で
仮想マシン「Hyper-V + Linux」を使いたい。

HP Workstation Z840に Windows10 Proがインストールされている。
この物理マシン上で、仮想マシン Hyper-Vを動作させ、RHEL9 (RedHat Enterprize Linux 9)をインストールして使いたい。

以下の 4ステップで手順を記録しておく。
Step 1 : Z840の BIOS設定で VT-xを有効化する。 ←前投稿に記述
Step 2 : Windows10 Proで Hyper-Vを有効化する。 ←前投稿に記述
Step 3 : Windows10の Hyper-V上に仮想マシンを作る。 ←今回
Step 4 : 仮想マシン上に RedHat Enterprize Linux 9 をインストールする。 ←次投稿に記述

2. やってみる

Step 3 : Windows10の Hyper-V上に仮想マシンを作る。

以下、とりあえず手順を列挙しただけだ…
後で補足説明を追記すること。

(1) Windowsメニューから「Hyper-V マネージャー」を起動する。

(2) サーバーを選択した状態で右クリックし、「新規」-「仮想マシン」メニューを選択する。

(3) 仮想マシンの名前を決める。好きな名前で良い。

(4) 世代を指定する。RHEL9ならば第2世代で良い。

(5) 仮想マシンに割り当てるメモリサイズを指定する。
我が家の Z840は物理メモリ 128GBなので、今回は贅沢に 16GBを割り当てた。
※1[GiB]=1,024[MiB] → 16[GiB]=16,384[MiB]

(6) ネットワークの構成はとりあえず Defaultのまま。(後で都合が悪くて変更することになるが…)

(7) 仮想 HDDは 128GBを割り当てた。
後で応答速度が問題になれば、我が家で余っている古い SSD上に仮想ドライブを作るつもりだ。

(8) 光学ドライブには Linuxのインストールメディア(isoファイル)を割り当てた。
今回は RedHat公式サイトのダウンロードページから RHEL9(RedHat Enterprize Linux 9)のインストーラーをダウンロードしておいた。
これにより、仮想マシンの電源投入時に Linuxのインストールが開始される。
Ubuntuや Fedoraなど、他の OSをインストールしたいならば、ここで他のインストーラーを指定すればよい。

(9) ここまで終えると、仮想マシンペインに新規作成したマシンが表示されるようになった。

(10) ここでネットワークの設定を変更することにした。
上記(8)では、ファイルサイズが最小の「ネットワークインストール版の RHEL9インストーラー」をダウンロードした。
このため、インストール実行時にインターネットアクセスしてパッケージ類をダウンロードする必要がある。
つまり、インストール実行時にインターネット接続が必須だ。

また、RHEL8, RHEL9の場合、インストール時に RedHatのサーバーに接続してライセンス認証を実行可能だ。
これも済ませておきたい。

よって…
仮想マシンからインターネットにアクセスできるように、物理マシンから外部に出ていけるネットワークスイッチを作り、これを仮想マシンで使用する。

スイッチ名は好きな名前を付ければよい。

作ったネットワークスイッチを仮想マシンの設定で選択する。

(11) ここでもう一つ忘れていたことが… 仮想マシンに割り当てる CPUコア数が 1になっていたのでこれを増やした。
我が家の Z840は 36コア 72スレッドの CPUを搭載しているので、仮想16コアを割り当てることにした。

(12) いざ、仮想マシンを起動!

あれっ???

何か起動に失敗した…
表示メッセージは以下の通り。

Virtual Machine Boot Summary
 :
No operating system was loaded.
Your virtual machine may be configured incorrectly.
Exit and re-configure your VM or click restart to retry the current boot sequence again.

仮想マシンの設定が正しくないので見直せとのことだ。

エラーメッセージが表示された画面をキャプチャしておき、仮想マシンを停止(=仮想電源OFF)

(13) どうやらセキュアブートの設定に問題があるらしい。
テンプレートを Microsoft UEFI 証明機関 に設定変更して再起動する。

(14) RHEL9のインストーラーが起動した!

後はインストーラーに従ってインストール作業を進めればよい。

次投稿 Step4に続く…


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